FC2ブログ
0612 257-001

2020-07

1151話 「ホモ・デウス (上)」中間メモ - 2019.01.30 Wed

  IMG_1901i3545_convert_20190130201708.jpg
  ますます干上がる大道平池
-------------------------------------
 ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳 「ホモ・デウス」の上巻を読みおえて感じたことを、とりあえずメモしました。
  IMG_1901c3091_convert_20190130201624.jpgクリックで拡大できます

 人類の未来についての考察が書かれている。
ただし、未来予測のようなものではない。
史観に近い。

 人類が、死の克服に向かっている。
できるかどうかは疑問でも、一歩近づいたとき、なにが起きるか。
それが幸福につながるか。そもそも幸福とは何か。

 個体としては脆弱な人間が、生物の頂点にいるのはなぜか。道具の発明とはちがうもっと大きな力。
 それは、集団的幻想あるいは共同主観としての宗教、国家の巨大な力。
宗教戦争・世界戦争をも引き起こしてきた力。それらが、情報技術と結びつき、直接、人間を支配することになるかも。


 「ホモ・デウス」とは、神のようになった人類をいうが、上巻の範囲では、とんでもない悪魔にもなりうるような印象を受けた。
-------------------------------------
  IMG_1901i3567_convert_20190130201732.jpg
  歴史ミュージアムの工事現場に出現した、異彩を放つモニュメント(未完) (古代の神格化・古墳)

  IMG_1901i3531_convert_20190128205701.jpg
  サンタ、地球の歴史を探る

1105話 井上寿一著「戦争調査会-幻の政府文書を読み解く」 - 2018.08.01 Wed

IMG_1807i2560_convert_20180731192750.jpg「高所から世の中を見る」森林公園にて
--------------------------------------------
 井上寿一著「戦争調査会-幻の政府文書を読み解く」を読み終えました。
  (講談社現代新書2453、初版2017/11)
  IMG_1807c2791_convert_20180731192606.jpg

 戦争調査会というのは、戦争がどのようにして始まったのか、なぜ止められなかったのか、ターニングポイントは、いつどういうところか、さらに、なぜ負けたかを、軍事面だけでなく、外交・政治の面からも明らかにするために、敗戦直後に作られた日本人による調査解析の組織です。

 敗戦の日に、かなり多くの機密・重要文書が焼かれたことは、いまでは当たり前に知られていますし、多くの重要人物が東京裁判のため収監されていたことで、得られない情報も多い中、幣原首相の執念で、なんとか報告書に、まとめようとしたのですが、その前に、GHQによって事実上、解散させられました。

IMG_1807i2546_convert_20180731192650.jpg残念だが、ダウン!

 ですが、それまでにかなりの聞き取り調査や議論が行われており、表題にあるように、残された資料を読み解くことで、新たな知見を得ようというのが、本書のねらいです。全体としては、表の歴史には出てこない、舞台裏の事実関係・真実・本音を明らかにしようとする試みと言えます。

IMG_1807i2539_convert_20180731192631.jpg 迷路?(名古屋市守山区、鈴木歯科)

 本の前半では、戦争調査会を始動するまでの人選の問題、解析方針のすれ違いなどについて述べていて、昭和史の研究者にとっては貴重な話なのでしょうが、そのあたりに疎い人間にとっては、とんでもなく色んな考えの人がいたこと自体に、驚かされます。

 なお、戦争調査会は、戦争責任追及の場ではありません。東京裁判とは、狙いが違いますし、どうすれば勝てたかを検討する場でもありません。そのあたりの誤解が、解散につながったのではないでしょうか。
--------------------------------------------
IMG_1807i2556_convert_20180731192736.jpg
最初の写真の位置(高所)から見えた森林公園案内所の工事現場。木造?森林公園だけに
--------------------------------------------
 後半は、著者が戦争調査会の活動を引き継いで、調査結果をまとめ考察する作業をしています。
 基本的には、アメリカと戦争を始めた時点で失敗という考え方から、なぜ、戦争になったかという謎解きが中心になります。

箇条書きにしてみると、

・原因は、明治維新にさかのぼる・・・統帥権の独立 → 軍に過大な政治力を与えた
・ロシアとの関係(日露戦争、ロシア革命など)・・・北からの潜在的圧力
・中国への対応の誤り(強圧的)
・第一次世界大戦以後の成金時代の国内格差の増大、デモクラシー隆盛
・軍人の不満(地位の低下) → 反乱(五・一五事件、二・二六事件.) → 軍の政治介入強まる
・政党と軍部の利害一致

〇満州事変収拾の失敗(政党政治の機能不全)
・国際状況の読み違え(リットン報告書)

〇日中戦争制御不能(近衛首相の過ち)
・日独伊三国同盟による欧米刺激

〇南部仏印進駐(作用効果の読み違え)
・外交上の混乱(戦争を止められる可能性はあった)(内部抗争)

〇独ソ戦の開始

といったところでしょうか。

 結局は、近衛内閣の対米交渉の失敗が、最大の原因と言えるようです。
そして、これまで言われているのとは異なり、首相が東条になってからは、戦争回避の可能性は無かったとしています。その時点で、帝国日本が終わったということでしょう。
 どんどん問題のある首相にかわっていって、最後が東条かい!

 日米戦争は、ある時点までは、避けられた可能性が大きいことが、分かりました。外交官だけでなく、国全体が外交センス(取引なので、折れるところは折れる)を向上していかないと、また、しなくても良い戦争を始めかねないということでしょう。

977話 「白鳥古墳」 親ヤマト王権らしいけど - 2017.05.09 Tue

 徳川家が天下を治めるまでの世の中の動きは、怪しげな点は多々あるにしても、ほぼ分かっていると言えるでしょう。しかし、古代のヤマト王権が成立する過程は、具体的に、どれだけ分かっているのでしょうか。
 天孫降臨と言われてもねぇ。(卑弥呼と天皇家の関係は?)(関係ない?)

 文字の記録が残っていない時代でも、物や絵で、ざっくりとしたところは伝わるはずですが、邪馬台国についてすら、決定打は、まだのようです。

 発掘調査みたいですが、ある家の押し入れから出てきた明治時代の村長さんの写真を見て、「あれ~!、〇〇君に似てる」という声があがりました。先祖に、村長をやった人物が存在するといううわさは、ある程度伝わっているそうですが、勝手に、これで間違いないと言っていました。(部外者から見ると??)

IMG_17050707i_convert_20170509183254.jpg

 そんな調子で、古代史も、見直しのきっかけとなる画期的な物証が見つかれば、コペルニクス的な転回をみせるかもしれません。(たとえば、当時の為政者=渡来人)
 しかし、近所の県内3番目の大きな古墳すら、ヤマト王権との関係が深いと言われながら、本格的な発掘は行われていません。
名古屋市の志段味古墳群の「白鳥塚古墳」です。(愛知県内最古、4世紀前半)

IMG_17052401c_convert_20170509160607.jpg
 今もかなりの部分は、こういった鬱蒼とした林といった感じですが、

IMG_17052402c_convert_20170509160623.jpg
 「大塚古墳」同様、最近、階段が設けられました。

IMG_17052469c_convert_20170509160838.jpg
右が円墳部(高さ15m)に向かう階段、左は、前方部に向かう階段。

IMG_17052474c_convert_20170509160851.jpg
 全長115mもあるので、全貌が分かりにくいんですが、斜めから見て、左が前方部、右が後円墳部分です。(魚眼レンズが欲しい)

IMG_17052408c_convert_20170509160637.jpg
前方部のみではこうなってまして、そんなに高くないように見えます。

IMG_17052412c_convert_20170509160700.jpg
 新たに造られた階段を登ってみましょう。

IMG_17052415c_convert_20170509160717.jpg
 階段の途中から見える東谷山です。山頂ほか数カ所に古墳があります。手前の空き地は、多分売り物件です。JR高蔵寺駅、スーパーマーケット、ドラッグストアに近く(徒歩圏内)、県大看護学科が隣で、東谷山フルーツパークへも至近距離です。バスターミナルへも数分。なんのこっちゃ!

IMG_17052418c_convert_20170509160736.jpg
 墳頂部に再現された石葺きです。レーダー地下探査によると、この下に2柱の埋葬施設と思しきものが埋まっているとのこと。でも未発掘です。

IMG_17052420c_convert_20170509160756.jpg
 墳頂部から前方部を見る。高低差がキツイ。一旦降りてから前方部へ向かうことにします。

IMG_17052447c_convert_20170509160825.jpg
 石葺きの再現部分。もっと石英が多かったのかもしれない。古くは、全体が白い石で覆われ、輝いていたので白鳥と呼ばれるようになったということです。

IMG_17052441c_convert_20170509160811.jpg
 なお、前方部の周りは、すぐ下が川で、崖になっているので、気をつけてください。


 それにしても、ドラマ化できるくらい古代の天下統一のデーターが集まると面白いでしょうね。地元の豪族が活躍したり、東アジア全体が絡んでいたりして。地殻変動や気象変動も関係ありそう。
 直接的には、鉄の武器や馬の数、軍師の存在、兵士の訓練、食料、砦の造り方などで、差がついたのでしょうか。むしろ仙術?心理作戦?中国的か、ギリシャ的か?
 妄想がひろがる。

792話 コレってリノベーション?「志段味大塚古墳」工事中 - 2016.02.07 Sun

 自宅に帰る途中のビックリポンの工事
IMG_16021001i.jpg
志段味大塚古墳が、出来たての砂山に

IMG_16021006i.jpg
重機とダンプを動員しての作業  古墳時代は、手作業だけど 21世紀も仕上げは手かな?おっさんが3~4名写っている

IMG_16021003i.jpg
ここまでいじって、祟りは無いのか?・・・なんて全く思ってないけれど
リフォームというより、リノベーションですよね
どういう業者さんがやるんでしょうか

--------------ー
ちなみにビフォー画像は、
IMG_8823.jpg
2013年4月21日
--------------ー
PICT0778.jpg
2011年4月28日

PICT0774.jpg
2011年4月28日 頂部のビニールシートは、調査中の場所
--------------ー
志段味大塚古墳 : 5世紀後半、長さ55mの帆立貝式古墳で、馬具や五鈴鏡、武具が出土している

776話 Nスペ 新・映像の世紀「第3回 時代は独裁者を求めた」で見えた今 - 2015.12.23 Wed

 腰痛は75%ほど治ってきたが、座ると痛くなるので、机の上に台を置いて、立ってキーボードに向かっている。
IMG_15121849c.jpg
 キーボードの高さ92cm、左の木の箱を重ねれば、102cmになってさらに楽だが、この箱では小さすぎる。
 IT企業の中には、ボタン一つで机を昇降できる事務机を採用しているところもあるが・・・

NHKスペシャル 新・映像の世紀 第3回「時代は独裁者を求めた-なぜ独裁者を受け入れ、なぜ独裁者を止められなかったか」(GTV、2015/12/20、21:00-22:15)を見た。

 とりあえず録画しておいただけだが、見てみると、おそろしく良くできていて、二度見してしまった。
新しく知ったことも多い。サブタイトルにある“なぜ”という問いかけが、切り口として有効に働いたためだろう。
 そして、なぜ受け入れ、なぜ止められなかったかという問は、今日のIS、安倍政権(安保法制)、中国、ロシア、米トランプ氏などの動きともかぶる素朴で根源的な疑問である。

 映像は、残された貴重な実写フイルムで構成されたものだ。(その中には、ヒトラーとともに自殺した愛人エヴァ・ブラウンの遺品の中からみつかったものもある)

 叙事詩のようなアブストラクトのあと、各論は、1923年クーデター失敗で、ヒトラーがランツベルグ刑務所にいたころから始まる。(ヒトラー34歳
まだ、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)は弱小政党であった。
(極刑にならず、短期間で出所した謎については、言及が無かった)
(以下、番組要約ではなく、一視聴者の解釈)
--------------ー
◎なぜ、ヒトラーがモンスターになれたか

アメリカから活動資金を得ていた<初耳>
 はじめ、ヴィニフレート・ワーグナー(音楽家)の支援を受けていた。その縁でヘンリー・フォード(米、自動車王)から活動資金の援助を受けるようになった(フォードは、自分の持つ新聞で、反ユダヤ主義の論調を展開していた)。
(ヒトラーは、インタビューの中で、ヘンリー・フォードからの影響を明言している)

憲法を無力化した
 1929年の金融恐慌で失業率30%となったドイツ、ナチスと共産党がともに勢力を拡大する。共産党との力の衝突を経て、1933年ナチス連立政権が誕生。議事堂炎上事件が発生すると共産党員を逮捕。3月には「全権委任法」を成立させ憲法を有名無実にナチスは過半数ではなかったが、共産党は逮捕済み、他の政党は親衛隊などの圧力で賛同させた)。そして、ナチス以外の政党の禁止に至る。<議会制、立憲主義の死ですわ>
<独裁に向けて、自らの筋書き通り強引に議会運営を進め、合法的?に成功しちゃった>

国民も支持
 ただ強引なだけではなく、アウトバーンの建設による失業対策、週休2日・週40時間とするワークシェアリングによる失業対策、社員食堂など福利厚生の充実、国民車構想(VW設立)など、積極的な公共投資で、国内総生産が2倍、税収が3倍になった。
<アベノナンチャラとは比較になりません><田中角栄のほうが近い?>
これで、1934年の選挙では、支持率89%を獲得

<このあたりから狂いだす>
1935年ニュルンベルク法で、ユダヤ人の公民権停止、ユダヤ人との結婚禁止
敗戦後の再軍備制限を無視、国防費を2倍

アメリカ企業のドイツ進出
 そんな状況でもGM,フォード、デュポン、スタンダード石油などの米企業は、ドイツに支社などを置いてドイツ経済に貢献していた。(アメリカ大使のウィリアム・ドットは、やり過ぎだと警告していた)
米にも親ナチ団体があった。
ユダヤ人の管理は、IBMのパンチカードシステムで行われた。<ユア ナンバー?>
ドイツの軍用トラックの1/4はフォード製

しかし、日本の攻撃で、アメリカ国内の親ナチの動きは無くなった。

--------------ー
◎なぜ止められなかったか
 この辺りの空気については、神学者で反ナチ活動家マルティン・ニーメラーの詩が、よく捉えている。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声を上げなかった
私は共産主義者ではなかったから

ナチスがユダヤ人を連行したとき、私は声を上げなかった
私はユダヤ人ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声を上げる者は、誰一人残っていなかった

--------------ー
1937年日独伊防共協定締結、オーストリア併合
原節子(16歳)は、共同制作の国策映画のヒロインに
1938年チェコ進駐
1939年独ソ不可侵条約締結  フランス占領 このときココ・シャネルはドイツ側のスパイになった
チャップリンは、映画独裁者の末尾をハッピーエンド(武器を捨てて踊る)から例の有名な演説シーンに変えた

ゲットー(強制収容所)のことは、開戦1年後には噂として、ドイツ国民のだれもが知っていた


以下、省略(1945年ヒトラー自殺、日独伊降伏して第二次大戦終結)

国民は知らなかった?
 強制収容所をぜひ見ておきたいと、連合軍最高司令官アイゼンハワーはこう言った。
「将来 このひどい行いが ありもしないでっちあげだという人が現れたとき 証拠として残すため 私自身見なければならないと思った」

連合軍は、ドイツ国民に強制収容所を見る義務を課した。
ドイツ人は、泣いたり、気絶したりしたが、「私たちは、知らなかった」と主張
収容経験のあるユダヤ人達は、「あなた達は、知っていた」と糾弾した。

 原爆による被害遺跡はあるが、加害の痕跡を国内に持たない(強制労働はあるが)我が国と、ドイツの違いは、頭で考える以上に大きそうだ。

なぜ止められなかったかの答えは、明確には示されなかったが、短期的な成果(アメ)を、多くの知識人、マスコミが支持~礼賛したことは事実である。また、はじめ、力を見くびっていたふしもある。その後の狂気(ムチ)に気づくこと無く・・・

 2015-2016年の日本に「それとわからないようなソフトな独裁」が歩みだしていると感じるのは、病気なのであろうか(議会軽視、憲法無力化、独断専横・・・)

それではまた~(年内に数回、更新できるといいけど)

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

dadebeso

Author:dadebeso
愛知県尾張東部在住. 宗教的なものではありませんが,場所の持つ力に関心があります.また,ものごとの起きるタイミングという意味での時の力にも関心があります.そのほか,落語,オーディオは,子供のころからの趣味です.

最新記事

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ

未分類 (13)
場の力 (398)
その他(場の力) (73)
神社仏閣 (40)
散歩;公園など (118)
散歩;池を中心に (63)
地形を楽しむ (57)
地層・断層・地震 (36)
’83中国 (6)
ペルー (5)
時の力 (458)
歴史 (29)
思い出・出来事 (174)
その他(時の力) (255)
トモセラピー(癌治療)体験記 (95)
トモセラピー予後 (29)
再発・転移後 (30)
リニアック放射線治療 (5)
ゾーフィゴ静注 (15)
聴く・観る (180)
落語・美術・演劇など (93)
オーディオ・音楽会 (18)
出版物 (38)
犬 (52)
犬(生前のポアロ) (39)
犬(サンタ) (10)
モノと評価 (92)
創作 (7)

ご案内

・リンクフリーです。

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

月別アーカイブ

カウンター20100713-